カーボンニュートラルである木質バイオマスボイラを我が国に普及するために、安全で高効率な設備及び運転を確保するための方法を共有して、熱産業の健全な発展を図り、快適な環境づくりに貢献することを目的として一般社団法人バイオマスボイラ工業会を発足しました。
日本のバイオマス普及のために皆様のご協力をお願いします。
一般社団法人バイオマスボイラ工業会が発足しました。
現在世界的にゼロカーボンが目標化され、欧州等海外では木質バイオマスボイラの設置台数が増加しております。一方わが国ではバイオマス・ニッポン総合戦略や再生可能エネルギー電力の固定価格買い取り価格制度(FIT)等の施策によって、バイオマスを薪、チップ、ペレット、木炭等の固体バイオ燃料に加工し、熱や電力に利用する動きが着実に増しています。特に FIT 導入以降は固体バイオ燃料の輸入が劇的に増加しています。再生可能エネルギー源である太陽光発電の普及や水素・アンモニア燃焼研究も進んでいますが、熱利用を主とするバイオマスボイラの普及が思ったほど進んでおりません。その原因の一つが日本ではバイオマスボイラの性能評価の基準が無く各社輸入品の欧州での規準をコピーや化石燃料ボイラの性能表示を変換している状況です。このままではバイオマスボイラの採用を検討しているユーザーがボイラを比較検討する基準が不明であることや、安全性などに関する法規も十分でなく、また正しいバイオマスボイラの設計基準や取扱い方法などが十分浸透せずに有効にバイオマスボイラが使われていないという現象も起きていて、木質バイオマスボイラの普及が伸び悩んでいるという状況が続いています。大気汚染防止法・エネ庁の発熱量基準・空調学会・ZEB計算プログラム・JISB8222(陸用ボイラの熱勘定方式)ではバイオマスにかかる燃料や水分等の性状に関するものが見あたりません。今後国内でのバイオマスボイラの規格の公的基準を構築し、普及を促進することを目的に、まず信頼できる法人組織(一般社団法人)による規準を作り、安心してバイオマスボイラを採用し、正しい取扱い方法により活用していただける環境作りを進めたいと考えております。
以上のような趣旨で「一般社団法人バイオマスボイラ工業会」を設立いたしました。この工業会の趣旨にご賛同いただき、ご参加いただけると幸いです。
以上のような趣旨で「一般社団法人バイオマスボイラ工業会」を設立いたしました。この工業会の趣旨にご賛同いただき、ご参加いただけると幸いです。
- (1)バイオマスボイラに関する調査研究
- (2)バイオマスボイラの生産、販売及び使用に関する調査統計
- (3)バイオマスボイラの規格に関する調査研究、作成及び普及活動
- (4)日本のバイオマスボイラを普及拡大するための課題検討及び調整
- (4)日本のバイオマスボイラを普及拡大するための課題検討及び調整
- (5)バイオマスボイラに関する施策の提言
- (6)バイオマスボイラの認証調査
- (7)バイオマスボイラの安全、施工及び保守等に関する会員相互の技術向上のための指導及び情報発信
- (8)バイオマスボイラに関連する諸機関との連絡協調及び国際交流